二階俊博自民党幹事長のオリンピック発言から見えてくるもの…という話

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こんばんは
管理人の彰篠宮です。

今回は、自民党の二階幹事長が、五輪・パラリンピック東京大会の中止に関して4月15日に言及した後に起こった様々な事についてあれこれ書きたいと思います。

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 二階幹事長、4月15日に突然の発言

4月15日、TBSのCS番組収録において、自民党の二階俊博幹事長は五輪・パラリンピック東京大会の中止に関して、突然次のように言及しました。

「これ以上とても無理だということだったら、これはもうスパッとやめなきゃあいけない」

 

驚いた司会者が「そんな選択肢もあるんですか」と尋ねると、二階幹事長が答えています。

「当然ですよね。オリンピックで、たくさんの感染症を蔓延させたって言ったら、何のためのオリンピックかわからないですよ」

突然の発言に、オリンピック関係者もそして政府も驚いたことだと思います。何のためにこのような発言をしたのかと言う事についても、様々な観点から語られています。

  • オリンピック中止に関しての観測気球を上げた。
  • 自民党内の権力闘争において、二階氏の存在感をアピールするためにぶちかました。
  • 中国とパイプの太い二階氏が、開催が危ぶまれている北京オリンピックを中止しやすい機運を醸成させるために東京大会の中止に向けて動いている(中国に恩を売る?)。
  • 次の衆院選で、自民党は国民の安全を守る政党であると言うことをアピールするため、コロナ禍におけるオリンピック中止を選択肢として挙げた。

これらは全て想像の範囲を超えないものであって、真実は分かりません。

その後の各方面の反応

二階幹事長本人のその後の発言

自らの発言の反響は大きく、二階氏本人も当日午後には火消しを行っています。

「何が何でも開催するのかと問われれば、それは違うという意味で申し上げた」

さらに4月19の記者会見でも、重ねて火消しをしました。

「とてもこれでは無理だと、誰もがそう判断する状況になった時のことだ。やめることに重点を置いて言ってない」

丸川五輪担当大臣は?

五輪担当大臣の丸川珠代氏は一貫していない発言を繰り返しています。4月15日には

「(五輪東京大会中止に)ならないために安心安全な大会の実現に取り組むように、叱咤激励ではないかと受け止めています」

と話していたのですが、4月20日には二階幹事長の発言について

「ある意味当たり前のことだ」

と一転したコメントを出しています。

二階氏の発言の趣旨は大きくは変わって居ない中で、丸川氏の発言が変化しているのが重要なポイントであるように思います。

小池都知事は?

五輪開催都市の首長である小池都知事は4月15日に

「通勤も含め、都外に住むエッセンシャルワーカー以外の方は可能な限り東京に来ないでいただきたい」

と発言していますが、これは二階氏の言うところの「とてもこれでは無理だ」という雰囲気を醸成させる種まきである様にも感じられます。「東京に来ないで!」と言いつつ、「オリンピックやるから来てね〜」と言うのも変ですしねぇ。

菅首相の訪米絡みでは?

この度の訪米に際し菅首相は、のオリンピック開会式にあわせた米国のバイデン大統領の訪日や米国選手団の派遣確約に関して合意したかった様ですが、その希望は果たされず、バイデン大統領から

「菅首相の努力を支持する」

とコメントされただけでした。

こうなることは訪米する段階で判っていたことなので、二階幹事長がアドバルーンを上げたのでは?とも思います。

国内の状況は?

3月25日に始まった聖火リレーもまた、新型コロナウイルス感染拡大の影響をモロに受けています。現時点で

  • 大阪府全域の公道
  • 愛媛県松山市内
  • 沖縄県本島の公道

での中止が決まりました。4月21日に愛媛県で行われた聖火リレー式典で、中村県知事が涙ながらにランナーが走れなくなってしまった事を詫びるニュースが見られました。

4月19日には、山梨県の長崎知事はオリンピックに開催に関して次のように発言しています。

「健康状態に極めて大きな深刻な影響を及ぼすような感染状況であれば、オリンピックなんかやっているところではない」

じつは、この長崎知事は、自民党の元衆院議員で、派閥はなんと二階派なんですよ。

なにやら政局絡みで、国民の大多数が開催を反対しているオリンピックを中止させることで、自らの追い風にしようとする魂胆が至るところに噴出し始めている様にも見えます。オリンピックを中止にして、夏の都知事選と衆院選を同時にやるのかも…と思いたくもなります。

いずれにしても空気が変わるのかもしれません。

 

そんな中、IOC関係者からは東京オリンピックの開催に関し、高飛車とも思える強気の発言が続いています。このことについては次の記事で書こうと思っています。

 

日本国内では、新型コロナウィルス感染症の新規陽性者がどんどん増加しており、日本に残された選択肢はどんどん少なくなってきています。そうした状況は、当初4月に国内観客の動員について方向付けをするとしていた組織委員会は、それをどうやら5月ではなくさらに伸ばして6月に先送りした様です。

どうもオリンピックに関わる人になってしまうと、人々の生命の安全安心は二の次になりオリンピックと言う商業イベントの興行をどうするか?しか頭になくなってしまうようです。

 

日々無駄な予算を使い続けている五輪・パラリンピック東京退会は1日も早く中止にして、コロナウィルスによって塗炭の苦しみを舐めている人々への支援に向けることこそ人道的に正しいと思います。

 

如何でしたか?

今回は、自民党の二階幹事長が、五輪・パラリンピック東京大会の中止に関して4月15日に言及した後に起こった様々な事について「二階俊博自民党幹事長のオリンピック発言から見えてくるもの…という話」と第して記事を書きました。

観測気球の発言であろうとは思われますが、今後の動きを注視する必要がありそうです。

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城北の雑記林 by 彰篠宮

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