今更かい!組織委員会がようやく聖火リレーのためにコロナ対策を始める…という話

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こんばんは
管理人の彰篠宮です。

今回は、3/05に時事通信が報じた、五輪・パラリンピック組織委員会の橋本会長の定例会見、その他についてあれこれ書きます。このトップにある画像はWikipediaものです。

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五輪聖火リレーでコロナ対応チーム発足

五輪・パラリンピック東京大会組織委員会の橋本会長は3/05に行われた定例会見で、聖火リレーの「コロナ事態対応チーム」を同日立ち上げたと発表し、更に次のように述べています。

「感染状況は日々刻々と変わっていく。より厳しいコロナ対策が必要になるかもしれない」

対応チームはリレー継続の可否に関する判断も同チームが行うそうです。

 

えぇっ!

未だにコロナ対策のことを真剣に考えてなかったの?

 

とまぁ驚きの後手後手の対応です。実は組織委員会の対応は一事が万事、こうしたものなのです。遅れながらも、今回の対応は以下の東洋経済新報社のサイトをご覧頂くと判りますが、一時は0.7台に落ち着いていた実効再生産数のデータが再び1を超えてきています。1を超えた値は、感染が拡大傾向にあることを表すので要注意です。こうした背景もあり対策チームを作らざるを得なかったのかもしれません。

このサイトでは東洋経済新報社が新型コロナウィルス感染状況の日本国内のデータをまとめ、それを見やすくグラフ化しています。
新型コロナウイルス国内感染の状況

 

五輪中止の外堀は埋まりつつある

また、橋本会長は今回の定例会見で、海外からの観客受け入れ可否について、

「受け入れは見送る方向で調整している」

と述べ、聖火リレー開始までに決めることで5者は合意しているそうです。その5者とは組織委、東京都、政府、国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)です。このような判断に至ったのはやはりコロナウィルス感染症が蔓延しているからです。

そうした状況に関して橋本会長はまた、次のように述べています。

「やはり対策をしっかりしていかなければ。東京大会が本当にできるのか、できないんじゃないかという国民の皆さんの思いというのは非常に重要。しっかりとした対策をしていても、感染者がなかなか減っていかない状況であれば、地域医療のひっ迫につながるのであれば非常に難しいのではないか、というそういう国民の皆さんの大きな心配や不安が、今、開催すべきという声が少ない要因だと思う」

「医学的、科学的な知見をしっかり踏まえ、専門家、政府、都と連携して、いかに国民にこれであればできるんだという安心感を持っていただけない限り、開催は難しいと思っている」

橋本聖子会長 開催可否に言及「国民の思い重要。安心感なければ開催難しい」

とはいったものの、同じ3/05に、新型コロナ対策分科会の尾身茂会長は参議院予算委員会で、次の様に述べており、どうやらコロナウィルス感染症を終息させることを諦めたみたいです。

  • 「コロナの終息がいつ来るかというのはなかなか言いにくい」
  • 「おそらく今年の冬までは感染が広がり、重症者も時々は出る」
  • 「さらに1年、あるいはさらにもう1年たち、季節性インフルエンザのように、それほど不安感がなくなれば終息となる」
  • 「(今冬から)もう1年、さらにもう1年間ぐらい経つと、季節性インフルエンザのような形で、それほど(市民に)不安感、恐怖心がないというようなこと(状態)が早晩来る」

尾身会長、年内終息見込めず 「冬までは感染広がる」
尾身会長「コロナ、もう2年でインフルのように」見通し

 

こうしたコロナウィルス感染症に対して何らかの対策を打たねばならないけど、何もやらない現実は、五輪の開催を阻害する事実を次々と突きつけてきています。五輪・パラリンピック東京大会のホストタウンとなっている自治体がありますが、2020/11に内閣官房オリパラ事務局は「ホストタウン・事前キャンプ地における対応」というコロナ対策の指針を示しています。それには移動・宿泊・食事・練習・ホストタウン交流に関して実に事細かに規定されていて、その実現はとても大変そうです。そうした事情もあり

  • 指針への対応が困難
  • 誘致していた、或いは事前合宿が決まっていた相手国から見送りの方向づけがあった

などの理由でホストタウンとしての活動を断念する自治体がポツポツと出てきています。

東京五輪・パラの事前合宿 受け入れ断念する自治体相次ぐ

 

このホストタウン活動というのは、五輪・パラリンピックの周辺にある大きなイベントの一つで、地域の活性化や観光振興などといった実利的な側面だけでなく、参加国・地域との人的・経済的・文化的な相互交流を図る五輪・パラリンピックを契機とした共生社会の実現などに取り組むという理念もあるものです。

こうした重要なイベントもまたコロナウィルス感染症によって頓挫する方向に傾いています。ここでも、五輪中止の外堀がまた一つ埋まってしまった、と言えましょう。

 

コロナ対策は後手後手、立案した対策実施は相手任せ…これでは安心・安全な五輪開催は困難ではないでしょうか。いつも申し上げますが小生は、選手の皆様には申し訳ないけど国民の安全を無視したこんなクソ五輪は早く止めて、その予算をコロナ対策に振り向けるべきだと思っています。

 

如何でしたか?

今回は、3/05に時事通信が報じた、五輪・パラリンピック組織委員会の橋本会長の定例会見、その他について「今更かい!組織委員会がようやく聖火リレーのためにコロナ対策を始める…という話」と第して記事を書きました。

新型コロナウイルスへの対策は喫緊の課題ですが、この様な課題に対しても後手後手の対応を続ける組織委員会の人命軽視そ姿勢は許してはならないと思います。

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