血税73億円を垂れ流す五輪アプリの底しれぬ闇…という話

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こんばんは
管理人の彰篠宮です。

今回は、2/17の衆議院予算委員会で立憲民主党の尾辻かな子衆院議員が「神アプリ」と呼んで話題になった今年1月から政府が税金73億円を投入して開発を進めている「オリンピック・パラリンピック観客等向けアプリ(仮称)」についてあれこれ書きます。このトップにある画像は接触感染アプリ「COCOA」のものです。

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五輪観客用「神アプリ」とは何か

この神アプリ、上にも書きましたが正式名称は「オリンピック・パラリンピック観客等向けアプリ(仮称)」です。このアプリは、観戦者やアスリート、報道機関など、日本を訪れる大会関係者の健康状態を管理するもので、ユーザーがアプリに入力した健康状態を国が構築するクラウド上の基盤で分析し、新型コロナ感染者の早期発見につなげることを目的としたものです。

このアプリの発注元は内閣官房情報通信技術総合戦略室で、一般競争入札によりNTTコミュニケーションズと数社で構成するコンソーシアムが受注しました。その開発費用はクラウド基盤とサポートセンターの構築を含めて約73億円です。この費用は2020年度の補正予算から拠出されます。

ビザ申請時にインストールし、入国14日前から継続した健康状態のチェック、顔認証、GPSで位置情報を蓄積、ハーシスやCOCOAとの連携などまぁこれでもか!というくらい機能が盛り込まれています。

今年1月から開発を始め、現時点で観戦者と選手団ら計約120万人の使用を想定しているそうです。

 

アプリの詳細はここで確認できます。→開発費73億円で話題の“五輪アプリ”、機能は? 発注元の内閣IT室に聞く

入札情報はここで確認できます。→オリンピック・パラリンピック観客等向けアプリ(仮称)及びデータ連携基盤の開発・運用・保守一式

菅首相は我関せず思考停止状態の無責任さ

しかし、開発費用73億円とはビックリです。国内向けの接触確認アプリ「COCOA」の開発費は約3億9千万円だったことを考えると、その18倍。この費用は妥当であるのか?本当に不透明です。

何故こんなにかかるのか? 国会での菅義偉首相の答弁は

「正確な数字は知らなかった」

と無責任この上ない状態です。また、立憲民主党の尾辻かな子衆院議員から「ワクチンに頼らず、この神アプリで大丈夫だと考えているんですか!」と首相に詰め寄る場面もありました。ワクチン接種が義務付けられない点や、スマホを持たない人への対応が考慮されていない点などでも早くも抜けが見えています。

国内向けの「COCOA」ですら運用はボロボロで不具合は頻発しています。それに対し平井卓也デジタル改革担当大臣は

「不具合というのは永久になくなりません」

と開き直っています。こんな政権に国民の生命の安全に関わる重要なアプリの開発なんてマトモに出来るワケがありません。

厚労省からも「アプリの機能が不十分なら、五輪後に感染爆発を招く。誰が責任を取るのか」という見解が出ています。

五輪観客用“オリ観アプリ”のデタラメ 血税73億円垂れ流し

「神アプリ」かCOCOAの二の舞いか、73億円投じるオリパラ観客向けアプリの開発実態

五輪「神アプリ」大丈夫? 入国する観戦客と選手団対象、不調「COCOA」の二の舞も

五輪アプリ開発費73億円「知らなかった」 まるで人ごとの菅首相、開催へ思考停止していないか

 

ITジャーナリストはどう見ているか?

​2/24、フジテレビ「バイキングMORE」に出演したITジャーナリストの三上洋氏は次の様に述べています。

  • 「今回、厚労省なり内閣官房だけでちゃんとやるというものならわかる。でもこれが外務省です、入管です、税関です、厚労省です、そしてオリンピックです。全部に連携して、1個でも止まったら、次が動かなくなる。そんなこと今からできるわけない。これは盛り込み過ぎっていうもんです」
  • 「(開発・運用費)73億は今のところさておき、これがホント可能だったらすごいことだと思いますけどね」
  • 「こんなたくさんのいろんな機能、ホントできるの?っていうレベル。ビザ、入国の時、健康状態、顔認証、会場に入るときのチェック、GPSで位置情報…。もしそれを全部できるんなら73億円、私は高くないと思う。それよりも、そんなもんホントにできるのかっていうこと」

73億円投入の五輪パラ用アプリ 専門家が「そんなこと今からできるわけない」

五輪・パラリンピック東京大会が中止になった場合、この73億円は一体どうなるのか?疑問は尽きません。

 

小生は、選手の皆様には申し訳ないけどこんなクソ五輪ははやく止めて、こうした様々な予算をコロナ対策に振り向けるべきだと思っています。

 

如何でしたか?

今回は、2/17の衆議院予算委員会で立憲民主党の尾辻かな子衆院議員が「神アプリ」と呼んで話題になった今年1月から政府が税金73億円を投入して開発を進めている「オリンピック・パラリンピック観客等向けアプリ(仮称)」について「血税73億円を垂れ流す五輪アプリの底しれぬ闇…という話」と第して記事を書きました。

血税を、スポンサー企業に垂れ流す構図はこの事例でも見られました。仲間内で甘い汁をすするのを野放しにするのはいい加減にして欲しいものです。

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