世紀の茶番「聖火リレー」が開始されました…という話

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こんばんは
管理人の彰篠宮です。

今回は、昨日(3/25)始まった五輪・パラリンピック東京大会の聖火リレーについてあれこれ書きます。

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予想通りとはいえ、新聞は翼賛記事で埋め尽くされた

聖火リレー開始に関する各紙の見出しを拾い出してみましょう。

  • 聖火リレーが福島からスタート 五輪開会式まで121日間の旅始まる(スポーツ報知)
  • 聖火リレー号砲、無観客で式典 福島から859自治体巡る(日本経済新聞)
  • 聖火リレー、福島でスタート 7月23日まで全国巡回―コロナ下で機運醸成(時事通信)
  • 聖火リレー、いよいよスタート 式典で祝福 東京オリンピック(毎日新聞)
  • 「復興五輪」実現へ橋本会長決意 聖火リレー、コロナ対策が鍵(福島民友)

予想されていた事とはいえ、各新とも聖火リレーを持ち上げる記事ばかりです。

このリンクは五輪・パラリンピック東京大会組織委員会のページです。

東京2020オリンピック聖火リレーが福島県でグランドスタート!

聖火リレーに先立って行われた出発式典で組織委員会の橋本聖子会長が次の様に述べました。

「小さな炎は、決して希望を失うことなく、今まさに花開こうとする桜の蕾(つぼみ)のごとく、今日この日を待っていました(組織委員会公式サイト)」

「暗闇の先の一筋の光として、まさに希望の道をつないでいくことを願っている(毎日新聞)」

「7月23日、日本と世界のみなさんの希望が詰まった大きな光となって、オリンピックスタジアムに到着することを祈念します(組織委員会公式サイト)」

橋本聖子会長は、「日本と世界の皆さんの希望が詰まった」と言っておられますが、日本国内はおろか海外でもこの五輪・パラリンピック東京大会の開催に対して反対する意見が多い国もあります。

本来であれば、五輪の開催を全世界に告知し、そして国内的にも国民の気分をどんどん盛り上げていくと言う役割を果たすべき聖火リレーでしたが、コロナ禍の状況下においてその目論見は大きく外れています。

聖火のトーチを持ったランナーが目の前を走る。

沿道では、それを見る多くの人々が拍手をしたり歓声をあげたりします。日本の津々浦々にその聖火が通っていった!という喜びや感激が伝わって、そしていよいよオリンピックだと言う気持ちがどんどん盛り上がっていくのが普通です。

ところが今回は沿道での応援は地元だけにしてね…あまり混み合わないようにね…歓声を上げないようにして拍手で声援してね…飲食をしないようにね…など様々な要望が出されています(詳しくは下にリンクを張った公式サイトを見て下さい)。

東京2020オリンピック聖火リレー 新型コロナウイルス感染症対策について

そうしたことについて各新は十分に論じているとは到底言えません。

  • スタートしてからもコロナ対策は継続的な課題となる。感染の再拡大の兆候も見られる中で、走り出した聖火。いまだ7割以上の世論が今夏の五輪開催に反対の声を上げている中で、安心安全なリレーを全うし、機運を高められるかが焦点となる。(スポーツ報知)
  • 新型コロナウイルスの感染拡大により出発式典は一般客を入れずに実施。大会本番に向けた試金石として、コロナ対策を徹底しながら約1万人のランナーが7月23日に行われる開会式へと聖火をつなぐ。(日本経済新聞)
  • 新型コロナウイルスへの懸念が消えない中、感染対策と機運醸成の両立を図り、7月23日の開会式まで4カ月の長丁場を進める異例の運営。(時事通信)

各地の沿道が盛り上がらない聖火リレーで、五輪開催に対する期待が各地で高まるのでしょうか?五輪開催の機運が果たして醸成されるのでしょうか?

また日経新聞が書く様に「大会本番に向けた試金石として、コロナ対策を徹底しながら約1万人のランナーが7月23日に行われる開会式へと聖火をつなぐ。」と書いていますが、聖火リレーにおける新型コロナウィルス感染症への対策は、決して大会本番に向けた試金石とはなりえないと思います。これは全くもって的外れな論調と言わざるを得ないと思います。

名ばかりの復興五輪。被災地は見殺しに

福島県の地方紙「福島民友新聞」は次のように書いています。

橋本聖子会長語る 五輪成功へのスタート

―海外からの観客の受け入れを断念した。どのように「復興五輪」の大会理念を実現するか。
「あらゆるアイデアを出し合い、工夫することで被災地復興の姿を世界に発信するチャンスはある。メダリストに渡される『ビクトリーブーケ』に被災地の花を使ったり、選手村で福島の食材を振る舞ったりして事あるごとに福島、東北の素晴らしさを発信する」

―県民には期待の一方で「復興五輪とはいえない」などと複雑な思いがある。
「震災から10年がたったが、復興はまだ道半ばだと実感している。一人でも多くの福島、東北の皆さんの心に希望の灯がともるよう全力で成功させたい。大会を開催して良かったと後々に思ってもらえるよう、皆さんに温かい心が伝わる大会にするため努力したい」

このように橋本会長は発言していますが、聖火リレーを走るランナーを映す画像には都合の悪いところは一切映らない様に調整されています。至るところにある汚染土を入れたフレコンバッグが積み重なっている場所が映らないようなっているのは、さも復興が進んだかのように見せるためには絶対に必要なことなのでしょう。こうした、現実を知らずにテレビを見て情報を得る人たちを欺くための努力は、今後も延々と続けられるに違いありません。

始まった聖火リレー初日からトラブル発生

トラブルの1つ目は、走っているランナーのトーチに灯っている聖火が、広野町と富岡町で2度消えてしまったと言うものです。

幸いくにいた職員が種火が入っているランタンを使ってすぐ着火したので、聖火が消えたのは30秒ほどで済み、事なきを得たのですけれどもなぜこのような事故が起きたのかは調査中みたいです。

組織委員会はこのトーチの構造にとても自信を持っており、歩いて前に進むのも困難な秒速17mの風や、バケツをひっくり返したかのような1時間に50mmの雨でも消えない性能・強度が求められ、技術を結集して開発したトーチなのだそうです(当日の福島県沿岸部の風は強いとまでは言えず、最大で5mほどでした)。

まぁ、五輪そのものがもう風前の灯と言うことを聖火が身をもって証明したのかもしれませんね。

 

もう一つのトラブルは、観客の密集が一部で見られ、また、事前の会食禁止や県外ランナーのPCR検査受診推奨を守らなかったランナーがいたことが判明した、というものです。

「せっかく来たのに聖火が見えないじゃないか!」

「走者の顔も炎も見えやしない。何のためにやったんだか。こんなんじゃ盛り上がらないよ」

と嘆く住民の声もあったようで、毎日新聞には次のように書かれています。

第1区間の「Jヴィレッジ」(福島県楢葉町、広野町)の周辺では、新型コロナウイルスの感染対策で沿道での観覧が規制されていたが、知らずに訪れる人が続出した。規制エリア外の聖火ランナーが垣間見えるポイントには100人ほどが集まり、逆に密集状態が発生していた。

不満の声は住民からばかりではなく、スタッフからもあります。

規制エリアの内側には観客もいないのに「密を避けて」という看板を背負ったスタッフたちが複数人配置されていた。「ぼくらはいる意味ないですよね? なんでここに配置されたんだろう?」。

これらは沿道の観客に関連するトラブルですが、ランナーとして走る人にも色々と問題が起こっているみたいです。

一方、ランナーには走行前2週間の会食禁止が求められている。ランナーを務めた男性は取材に「勤務先の少人数の送別会に参加した」と明かした。
 県外から参加するランナーには、走行前72時間以内にPCRなどの検査を受けることが推奨されているが、複数のランナーが取材に未検査だと証言。検査費用は組織委が負担するが、ランナーらは「受ける時間がない」「万が一、陽性になると勤務先に迷惑をかけるから」と説明した。
このように、福島の復興もウソ、新型コロナウイルス感染症への対策もウソ。このようにウソにまみれた五輪・パラリンピック東京大会はさっさと中止にするべきだと思います。

如何でしたか?

今回は、昨日(3/25)始まった五輪・パラリンピック東京大会の聖火リレーについて「世紀の茶番「聖火リレー」が開始されました…という話」と第して記事を書きました。

聖火リレーを強行し、国民の声を無視する政府・組織委員会の姿勢には怒りすら覚えます。

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城北の雑記林 by 彰篠宮

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