<材料>
<具>
- 牛のバラ肉:300g
- 玉葱 :半個
- 人参 :小1本
- キノコ類 :150g(出来れば3種類くらい)
<ルウ>
- 玉葱 :1.5個
- 人参 :小1本
- セロリ :50g
- 完熟トマト:1個
- ニンニク :1片
- 生姜 :1片
- 小麦粉 :90g
- カレー粉 :大匙5
<共通>
- スープ :14カップ(固型スープ1個/湯2カップ)
- 油 :大匙9
- 塩 :少々
- 胡椒 :小匙半分
- ナツメグ :小匙1/3
- ローリエ :1枚
- 砂糖 :30g
- チャツネ :大匙2
<特徴>
色はビーフシチューの様なこげ茶色。口当たりがソフトで、カレー粉の辛みは後から気付く。実家で母が作ってくれていたカレーは、そんな感じです。これに薬味が揃えば、立派なお客様料理になりますよ。母から譲ってもらったレシピです。
<作り方>
先ず牛肉を煮込み、その間にカレールウも用意してこれも煮込みます。最後に両方を合わせて少し煮ます。一晩寝かすと一層美味しくなるでしょう。
<牛肉>分量は4~5人前。
- 牛のバラ肉300gを一口大の角に切って塩胡椒し、油大匙2で炒め、周りにこげ色を付けます。
- 煮込む為の厚手の鍋に移した後、残り油で玉葱半個の薄切りと、人参小1本の薄いイチョウ切りと小分けにしたキノコ類を5~6分炒め、これも鍋へ。
- スープ5カップを加えて火を付けます。
- 本来なら牛骨からスープを取りますが、同量の湯とビーフの味の固形スープ2個半で良いでしょう。
- 煮立ったら、後はとろ火。蓋をずらしてのせ、一時間半位煮ます。
<ルウ> 鍋は厚手で、7カップのスープが入る大きさのものを。
- 油大匙4を入れ、玉葱350g(細切り)、人参100g(ごく薄いイチョウ切り)、セロリ(小口切り)を25分間炒めます。野菜のうま味を出す為です。
- 野菜はベットリします。ここでニンニクと生姜を1片ずつ(みじん切り)、熟したトマト1個(小さな角切り)を少し間をおいて加え、よく炒めます。
- 油大匙3、続いて小麦粉90gをふり入れ、5分程炒めます。
- べとべとした感じになったら、カレー粉大匙5(好みで加減)を入れます。
- 1分程炒めたら、スープ7カップを少しずつ入れ、15分程煮ます。時々鍋底を混ぜて下さい。
<合わせる>
- 煮込んだルウを裏ごします。味噌汁を作る時に味噌を溶く金ごしが重宝します(カレーは臭いが強いので、専用が良いですよ)。
- また大鍋に戻し、牛肉を煮たスープ(多分2カップは残っている)と新たに固形スープをといたもの、合計4カップを加えます。
- 胡椒、ナツメグ各小匙3分の1、ローリエ1枚を入れて、ことこと40分ほど煮ます。鍋が焦げ付かない様に細心の注意が必要です。
- この間に、色付け用のキャラメルソースを作ります。砂糖30gを小鍋に入れて中火にかけ、混ぜないで鍋を動かす丈にします。煙が出て真っ黒のドロドロになったら、ルウの鍋にあけます。
- 最後に煮てある牛肉と野菜を入れ、チャツネ大匙2(代わりに、おろし林檎でも可)も加え、10~15分煮て味をみます。
- 塩と、甘みは蜂蜜で調節。これで出来上がり。
<補足>
- 拙宅では牛肉の代わりに鶏肉(もも肉)を用います。愚妻は同じ鶏肉でもむね肉の方が好きな様です。
- ルウを作る際、時間に余裕があれば玉葱を35分炒めた後、人参、セロリを追加し、合計60分炒めて下さい。その方が玉葱のうま味が一層増します。但し、焦がさない様に注意して下さい。目安は黄金色です。
- 具が少ないと感じる時は、材料にジャガイモを追加し、<合わせる>の5項の時に入れて煮て下さい。
- 最後の味の調節にはグァラムマサラを適宜(小匙1~2)加えると尚良いでしょう。グァラムマサラを入れるタイミングは供する直前です。
- ジャガイモを入れたカレーを冷凍する場合は、ジャガイモをつぶしてしまって下さい。ジャガイモは家庭で冷凍すると食感が悪くなってしまうからです。
これを作るのは半日がかりです。でも、その手間ひまを掛けた甲斐があるカレーだと思っています。是非、お試し下さい。